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ブルードラゴンボール(長文注意)

さて、なぜか公開初日に観に行った「DRAGONBALL EVOLUTION」
ネット上では早くも「日本のみんな! オラにちょっとずつでいいから不評を聞かせてくれ!」
元気ならぬ陰気玉が発動しかかってますが、石川さんはそこまで酷評しません。
詳しくは続きの方で。


えーとね、一言で言うと。
「予想以上に、予想通りの方面のつまらなさ」だった。
あらすじはもうそこらじゅうで読めるので割愛。何件か拝読しましたが、ぐぐって一発で読めるあらすじは
ほぼだいたい合ってる。それを今更書きまとめなおすのも疲れるだけなので感じた事を順番に。

不評の中あえての弁護スタイルではなく、そんなに原作を持ち上げた展開にする必要は無いと
俺は最初から考えてました。原作はあくまで原作、膨らませたイメージが別物の相を有しても
大した問題ではない。問題は
「フツーのアメリカくさいB級アクションくずれにも満たない、勘違いアジアンムービーに仕上がってしまった」
点だと思う。なんていうか、「世界が考えるアジア映画への固定観念」を随所に感じるのよ。

山奥でストイックな修行に励む主人公。
世間に馴染めず変人扱いな上に、武道家お決まりの不戦を定められ、手を出せずに腰抜け扱い。
鬱積からヤケッパチで周りを叩きのめしてみたらビッチが寄ってきて大☆性☆交。


どうだろう。海外を視野に入れたアジア映画にウンザリするほどよくあるストーリーの、ヒロイックパートへの
導入だと思うんだが。

バトルやアクションにおいては、そのコストの貧相さ具合よりも先に「カッコイイと思うツボの、
アジアとアメリカでの大きすぎる違い」
がレリーフされてて、ある種比較動画みたいだった。
アジアや中国文化圏ではオーラや霊物、呪術みたいなもの、総じて「超人」への信奉がすごく強い。
アクションにおいても一撃必殺や、何の説明もなく超技が炸裂する。
それに反比例するように重火器や近代兵器への軽視がある。素手の人間が武装を圧倒する事を、
カッコイイと思う事はあっても「ナンセンスだ、悪ふざけにも程がある!」とののしるケースは少ない。

逆にアメリカは非常に現実的で、実質があり、目に見るより先に実感として効果的である事が良しと
されるため、どうしても重火器や爆発などがメインになる。頑張ってもレーザービームか核兵器。
素手や武器においても「一撃で倒してしまうほどの超威力」ではなく
「必ず倒しきってしまうほどの超手数」で説明される事が多い(マトリックスとかそんな感じだったでしょ?)
余談だけどヨーロッパはこれらに対して「超現実・幻想は現実を捨てて省みない」というケースが多く感じる。

話は戻って、なんでこんなに差を感じたかと言うと、ドラゴンボールというバト漫の人気設定を作り上げた
「気」の解釈が、俺達アジア人の原作ファンにとってうるさすぎるからだ。
簡単に言うと、映画内での気の解釈は

・宇宙と共鳴して引き出されるエネルギー
・自分を信じる事で無限大に高める事が可能


との事で、気っつーかむしろ螺旋力じゃねーのかそれは(笑)と思ったんだ。
「自分を信じる悟空」
って、なんか日本語が間違ってるように聞こえるくらい違和感すごいんだけど(笑)
説明するまでもなく分かると思うけど、気ってそんな崇高で壮大じゃない。
もっと使い手本位で途方もなく強い、いわば都合のいい生命力
けれどアメリカンの感覚にとってそういう理不尽な説明で視聴者を引き込めないと判断したから
宇宙のエナジーみたいな概念を引き合いに出し、そのバックボーンとしてヒマラヤ宗教団体みたいのを
出してきたんではと感じた。脚本家やプランナーが原作を自分寄りにする為に後手後手に回ってる、
情けない印象。
他に細かい見方としては、気の映像表現がまんま「体から漏れ出る炎」であったり、それで
灯篭に火をともせたり、ピッコロを倒した最後の一撃がかめはめ波という名のサイコクラッシャー
だったりするあたりにもメリケンさんの実質飢餓を感じます。手が届かない相手に傷を付けられるのは
不自然だし、傷を付けられるようなエネルギーが単なる発光現象ではおかしいと思っちゃったんじゃ
ないでしょうか。

ストーリーというか世界観も、そこらで言われてますが
「悟空の少年時代と悟飯の学生時代が混じってる」感じは強い。
もちろん作品として効果的な部分を詰め合わせたのではなく、メリケンのセンスで耐えられる部分を
適当につまんで練り合わせただけだと思う。ストーリーは破綻してる上にショボイことこの上ないから、
研究する価値もない。

逆に大筋に関わらない、作品の特色として押し出すのに弱い部分には惜しげもなく原作の小道具が
そのまま出てくるのもいい証拠。悟空の胴着なんてまだまだ序の口。スケベでない、ハゲでない、
挙句の果てに甲羅すら背負ってない亀仙人は存在意義を疑うレベル。
そこまで何も考えないなら最初からチョウ・ユンファ本人を師匠にした方がずっと笑えるっての!
しかも折角集めたドラゴンボールにかけた願いは、ピッコロ退治中に無駄死にしたチョウユンファの
蘇生というから脱力する。なんだよもう、チョイ役どころか邪魔者じゃねーか!

ブルマはともかく、チチのアジアンビッチっぽさはすごかった。
「さてはお前『マッハ!!!!!!!!』の映像から『魔法にかけられて』バリに抜け出してきただろ!?」
突っ込みを入れずにはいられなかった。ヤムチャ? 出てたっけ?

結局のところ「日本漫画って日本人が思うほどワールドワイドなジャンルじゃないんじゃない?」って
痛感した作品だった。あまりにも原作の醍醐味が拾われてないし、仕上がりは完全にB級アジアの
テンプレだもの。宮崎アニメや押井アニメと違い、最初からアニメであり、声吹き替えたり字幕入れる程度の
ローカライズで済む国産アニメと違い、世界異色の文化として成立している日本漫画のお約束や固定観念を
翻訳するところから始めないといけなかったんじゃないかな。二次元の壁は想像以上に分厚かった。
んでもDBアニメは海外で放映されてるんだし、やっぱり制作中枢が原作知らなかっただけじゃないかとも。

そんなこんなで「つまらなくなるのは当然として、やはりコノ方向に墜落したか…」という感じでした。
もしジョジョが海外で映画化されることになったら、全世界の自称・スタンド使いの皆様は戦慄する事でしょう。

あと、コノ体たらくなのに続編を匂わせる終わり方になってるのもB級くささの添付に一役買ってます。
なるほど、どうりで悲しいくらいアッサリ倒されたわけだ
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comment

Secret

No title

螺旋力www
ただのつまらない映画でも石川さんが考察するとなぜか興味を持ったり持たなかったり。
ギャグ要素(亀仙人とか)があってこそのドラゴンボールだと思うので甲羅がなくても、せめてスケベ設定はあってほしかったです…

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石川蔵人

Author:石川蔵人
基本的に何もやってません。消費者。

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